いろいろ試してみる
私の場合、発病当初は診察室やいろんなところでただ一人で待つことがもうできませんでした 決して長時間というわけではなく、3分、5分といった短い時間でさえもう無理でした それが少しずつ待てるようになり、それは処方された薬を飲んでいたからなのか...その辺の詳しいことはわかりませんが...言い換えれば短時間では変な感情に襲われなくなったということだと思います 私たちがそこにいられないというのは、頭が勝手にそういう感情に支配されてしまうからで、理由などないのです 理解しにくいとは思いますが、そこにいられない理由など何もないのに、とにかく居ても立ってもいられなくなるというのが正しい表現です その自分でもどうしようもなくなるという状態に、初めは数分でなっていたのが、短時間ではならなくなったということだと思います
ですから、前回まず「できることを一つずつやる」とお話しましたが、次に挑むのは場所をいろいろ変えてみること そして、いかに長くそこに留まれるか挑戦してみることでした
短い時間待てるようになっても、よかったと思うどころか、自分では想像もしていなかった方面からもっとできないことが増えていきました こうなっては何をするにも恐怖心は拭えず、毎日がただ過ぎていくだけで、このままできないままでは本当にどこへも行けなくなってしまう…どうしてこんなことになってしまったんだろう、という絶望感でいっぱいでした でも”このまま元の生活には二度と戻れなかったらどうしよう”という気持ちの方が強く、何とかしてできないことを克服しなければ…! と、いろんなことに挑むようになりました
とにかく、 少しずつでも.. 一つのことからでも.. できる限り多く挑戦するでも... 進み具合はどうであれ、 今自分ができないことを勇気を出して自分からやってみる… 何度でも挑戦してみることが 次への一歩だと思います