広場恐怖って何?

広場恐怖とはパニック障害の主な症状として挙げられている「パニック発作」「予期不安」「広場恐怖」のうちの一つです これをパニック障害的に説明すると 以前発作を起こした場所や、発作を起こした時にすぐに逃げ出せない場所を恐れることです➡ 何度も発作を繰り返すと 「またパニック発作が起きた時にすぐに助けを求められない状況」 を恐れて、その場所を強く避けるようになります その結果、そこへ出向くのを極端に恐れるようになって、一人で外出できなくなる人もいます 私はこれはパニック障害特有の症状だとばかり思っていましたが、実は「広場恐怖症」の人のうち、パニック障害を併発している人は半分にも満たないようです

どんな症状?

広場恐怖症とは、何か不調や不安が生じた場合に、すぐに逃げ出せない、助けも得られない可能性がある場所にいることに対して、不安や恐怖を抱く疾患のことです 必ずしも広場である必要はなく、患者本人がそう思う場所であればどこでも該当します ちなみに、広場恐怖症の診断基準による発症の状況を見てみると ・ 公共交通機関を利用すること ・ 駐車場などの解放された空間にいること ・ 美容院などの閉鎖された空間にいること ・ 列に並ぶ、または人混みの中にいること ・ 家の外に一人でいること 確かにパニック障害の人が苦手とする場所が含まれていると思いました パニック障害を合併していてもいなくても、その不安や恐怖に変わりはなく、いろんな場所で苦しい思いをしている人がたくさんいることを・・改めて思い知らされました

おそらく苦手としている当人は、「どうして自分がこの場所にいられないのか」などと考えたことはないと思います そんなことを考える余裕もなく、現実に必死に立ち向かうことで精一杯だからです 何度もお話していますが、自分の意志では頭の中を変えられないのです だから、考えれば考えるほど、何で自分だけこんな目にというところに行きついてしまうので、「とにかくこれは自分のせいではない」 「私が悪いわけではないのだから」 「まずはここから抜け出すことだけを考えよう」と、余計なことを考えないようにしました 私自身は ”自分が身動きが取れない場所とか、四方を囲まれた場所とか…ああ、閉じ込められていると感じる場所もかなあ・・・きっとそういうところがダメってことか~” ぐらいの認識で、その対象に対しても、次は頑張ろう程度で、変に意識しないように心がけていたように思います

予期不安って何?

予期不安とはパニック障害の代表的な症状の一つです パニック障害の症状の始まりは、繰り返すパニック発作とこの予期不安であり、実際に発作が起きていない状態で過去に起きたパニック発作がまた起きるのではないかという恐怖心次の発作の予兆を感じて不安が生じることをいいます

どんな不安なの

パニック発作は前触れもなく私たち患者を襲い、同時に、死んでしまうのではないか、このままおかしくなってしまうんじゃないかという耐え難い恐怖を与えるので、私たちはとんでもない病気にかかったのではないかと思います でも実際にはパニック障害は身体の病気ではないので、何の異常も認められないまま、パニック発作だけはやって来る状態になり、その後もどんどん発作を繰り返していくことになるのですそのため私たちは、「またあの発作が起きたらどうしよう」と過度な不安を引き起こします そして、発作を繰り返すごとにこの不安がさらに強くなっていき、症状をもっと悪化させていくのです

個人差もありますが、発作を起こすこと自体の不安だけでなく、もっとひどいことが起こるのではないかという、発作によって起こる別のことへの恐怖も増していき、予期不安は更に増大していきます😨

経験上、パニック発作を繰り返しているといつ何時でもまたあの不安が襲ってくるかもしれない、また体調が悪くなるかもしれないという漠然な不安が、常に付きまとうようになります 正直、パニック発作がある程度落ち着いた後も、予期不安の方は長く残ると思います こういった病名のついた症状の人ではなくても、例えば人前での会話などが苦手でに極度の緊張を感じる人や、大事な試合を目前にした選手など、時と場合によっては大きな不安を抱えている人はたくさんいると思います そういった人たちが不安を感じることが、毎日、一日何回も起こる…という感じです 普段なら取るに足らないことも、過度に心配して不安を感じて怖くなってしまうのです 

パニック障害の人の苦手な場所

自分が病気になる前は、パニック障害で電車に乗れない人は、電車に乗れないだけなんだと思っていました 高速が苦手な人は乗れないのは高速だけなんだと それが実際病気になってみると、いろんなところでパニック症状が発生して、行けないところ、苦手なところがたくさん出てきたのには正直驚き、困りました😥 私の苦手とするものは喫茶店に始まり、車・橋・渋滞・高速・トンネル・電車・歯医者・美容院・カラオケ・映画・コンサート・・本当に次から次へと出てくるので、だんだん外出自体も身構えるようになりました

最初は理由など考える余裕もなかったのですが、だんだん自分が苦手とするものがどんなたぐいのものかわかってきたので、自分なりにそこを避けたり、対策を講じるようになりました 

私の場合

私の場合、苦手とするのはこんな場所です

車や電車などの乗り物 公共交通機関・・外が見えているのにも関わらず、ドアによって閉じ込められていると感じさせる空間 飛行機は地面についてもいないので一生乗れないかも(笑)

高速・トンネルなどの逃げ場のない場所・・自分の意思ですぐ外に出られないと思わせる場所 車に乗っていて渋滞にはまったり、多車線の真ん中に停車した時なども

美容院などの閉鎖された空間・・外が見えていて、自分で外に出ることができるとわかっていても、四方を囲まれた空間に長居しないといけない時

コンサートやライブ・・ドームのような広い場所であっても、身動きが取れないと思わせる空間 映画館は閉鎖された空間であり、同時に身動きがとれないとも感じさせる 講演会や会議なども

カラオケや飲食店・・自分から楽しみに行く場所であっても、囲まれたすぐに逃げ出せない場所として認識されると不安になる ただ、楽しみに自分から出向くところなので、一番挑戦しやすいし、克服しやすい場所

どうして苦手なの

どの場所も普通に行くことができる人にとっては、どうしてそこにいられないのかと不思議だと思います 車に乗っているなら、ドアを開けて降りればいいじゃないかとお思いでしょうが、立橋や高速上やトンネルなど、通常は人が乗り降りしないところが恐怖や不安の的になるのです 正直、乗り物以外は、歩いてドアを開ければいつでも外に出れるのはわかっています しかし、その場所に留まることが目的なのでここに居続けなければならないという思いが不安を引き起こしてしまうのです 

ただ、実際その場所で私たちが「ここじゃ逃げる方法がない!」とか「ここは助けが得られそうにない場所だ!」とか思うわけではありません 「発作時に避難できない閉鎖的な空間」という言い方はあってはいますが、それは単なる場所の形容であって、まず頭の中は「またここで発作が起きたらどうしよう」です そしてその次も、避難する方法がないとか、ここは囲まれてるとか狭いところだとか、そういう感情が強く出るわけではなく、「ここに長い間いられるだろうかとか「早くここから出たい」といった思いに一瞬にして襲われるのです

段階によっては、頭にそんなことを考える隙間などなく瞬時に、とにかくそこにいられなくなる、本人にも理由はわからないのですがその場所にいることができなくなるのです そして気付くと「こんなところにいてどうしよう」とか「こんなところまできてしまった」と、とにかく頭の中が勝手にここにいられない思考でいっぱいになり、いろんなことが考えることができるのはそのまたずっと後のことです

「すぐ逃げられない」という感情は、説明会や何かの集まりで扉から離れた位置、入口より奥の方に着席してしまった時などに感じる人も少なくないと思いますが、ほとんどの場合は、一瞬にして「どうしよう!」という感情に襲われて、「ここから出たい、逃げたい」という思いでいっぱいになり、一気に恐怖や不安に襲われるのです😖

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