生活リズムが崩れる原因
生活リズムが乱れる原因としては、睡眠不足や不規則な食生活、ストレスなどが考えられます 昼夜逆転の生活をしていたり、慢性的な寝不足や食習慣の乱れなどは、生体リズムを狂わせます また、過労による肉体疲労や極度のプレッシャーなどもその原因になり得ます
限界を超えたストレスや睡眠不足、疲労などが積み重なると、アクセルが暴走し始めます 人の体の機能は24時間のリズムで働き、ストレスや環境の変化などに応じて微調整をしながら良い状態に保たれているのですが、睡眠時や食事の時なども、昼夜の変化に合わせて、体温やホルモンの分泌などを必要に応じて変化させています だから例えば、人が不眠不休で働いたりすると、脈拍や血圧が変動し呼吸が早くなったりしますが、それだけではなく、更に副交感神経を抑制して食欲低下や疲労回復の遅れを招いて、生活に支障をきたし始めるというわけです 生体リズムが狂ってしまうと、それが自律神経の乱れを招くことになるのです
と、書きましたが、なんでそうなってしまうのかとかいう詳しい働きは別にわからなくてもいいかと思います(^_^) 続いて原因となりうることも挙げてはおきますが、一読して ふ~ん、そうなんだと思ってもらえればいいと思います
他にも、偏った食生活によって、ビタミンやミネラルなどの身体の機能を調節する栄養素が不足することや、腸内環境が悪化することも自律神経の乱れの一つの原因になります
季節の変わり目…夏場は暑さに耐えれるように体温調節をしたり、日が長く活動時間が増え、他の季節より交感神経が優位に働いています 梅雨や台風などの気候による変化も自律神経に負担をかけます そして冬の寒い時期からの移り変わりは気温の変化が大きく、最もストレスを感じやすい時です 生活環境が変わる人も多く、気候への適応による身体的な負荷や、新しい環境で緊張することが増えて、不安、プレッシャーなど心身のストレスにつながる要素が多いので要注意です
また、加齢も交感神経が優位になる傾向があります これは年齢とともに副交感神経の働きが低下するためです 女性の場合、健康な状態を保つ作用のあるエストロゲンという女性ホルモンが年齢に応じて徐々に減少し、ホルモンバランスが崩れることによって自律神経の乱れが生じ始めます
夜型の生活習慣が身についてしまうと自律神経のバランスが乱れるだけではなく、私たちにもともと備わっている体内時計のリズムまでも乱してしまうので、ホルモンの分泌などの生体リズムもくずれてしまうことになりかねません 深夜に飲食するなどは、極力控えた方がいいと思われます
他には喫煙や過度の飲酒など、嗜好品の生活習慣が原因になることもあるようです
生活リズムの乱れが与える影響
ストレスが長く続いて緊張状態が慢性的になると、副交感神経のスイッチがなかなか入りません これは、仕事などで過度のストレスや緊張を感じることが多くなると交感神経が優位になり、休息モードに入るはずの夜になっても、副交感神経への切り替えが上手くいかないために起こることです 緊張状態になり夜の睡眠時も興奮モードが働いていると、当然うまく休めずに心身共に疲れた状態になります 例えば朝起きてもだるさが残っている、やる気が出ないなどの症状が出始めます これが積み重なるとバランスが乱れて、日中に仕事や学校に集中できなくなるなど、スイッチの切り替えがうまくいかずに不調に陥ってしまうというわけです
また、仕事が忙しく、イライラせかせかと緊張状態の時に食事をすると、交感神経が過度に働いているので胃腸の働きが抑制され、消化液の分泌も低下するので、胃もたれなどを引き起こしたりと、弊害も出てきます
私たちは毎日、普通に生活しているつもりでも、仕事や家庭生活の忙しさの中で緊張状態にあったり、睡眠がうまく取れずに質が悪かったりすると、疲労が蓄積して、知らず知らずのうちに交感神経が優位になる時間が増している状況に置かれています そしてその結果、休息やリラックス時に働く副交感神経の働きが抑えられてしまい、疲れがたまって様々な不調が現れるのです
身体の不調が続いている場合、自律神経が乱れている可能性を疑う人は少ないと思います 思い当たる原因がない場合は、自分の生活習慣を見直してみるといいと思います とはいえ、生活の中で上手に交感神経と副交感神経のバランスを切り替えることができているかどうかなんて、なかなか確かめようもないことだとは思います(^_^) ただ、自律神経の乱れはストレスの解消や生活習慣を改善することによって整えることができますし、セルフケアをするかしないかでも変わってきます 多くの方が自律神経の働きを意識しながら、過ごしていけたらいいなと思っています😊